一般住宅でも使われている可能性がある!
一般の住宅においても、アスベストの使用がある可能性があります。
建物の構造によっては、吹き付けアスベストやアスベストを含むセメントで作られた屋根材や壁材、天井材が使用されていることがあります。
特にマンションの駐車場などで、吹き付けアスベストが使用されることがありますので、注意が必要です。
一戸建て住宅では吹き付けアスベストはほとんど使われない傾向にありますが、それ以外のアスベスト含有材料の使用もあるかもしれません。
ただし、通常の生活では室内に繊維が飛散する可能性が低いと考えられるような、スレートボードなどの固められたアスベスト材料や壁の内部にある吹き付けアスベストは除外されます。
アスベストが使用されている住宅かどうかの見分け方
一般の人がアスベストが使われている住宅かどうかを判断するのは難しいですが、確実な判断を目指す場合は専門家に調査を依頼することが望ましいです。
石綿含有建材調査者や石綿作業主任者技能講習修了者、日本アスベスト調査診断協会に登録された専門家が、調査を行います。
しかし、専門家に依頼する前に簡易的な見分け方もあります。
まずは、建物がいつ建てられたかを確認してみましょう。
アスベストの使用が始まったのは約昭和16年頃とされています。
一方、アスベスト使用の法改正は昭和50年に行われました。
これらの情報を元に、築年数からアスベスト使用の可能性を推測することができます。
参考ページ:アスベスト 住宅 年代 中古住宅を購入する際には注意!分かる方法は?
アスベスト含有率に関する法改正と注意点
アスベスト含有率に関する法改正は、使用自体を禁止するものではありませんが、1995年に行われた改正ではアスベスト含有率が1%を超えてはいけないと厳しい制限が設けられました。
これにより、アスベスト含有率の高い建材の使用は減少しています。
したがって、アスベストを使用している建物の場合、その建材が定められた基準を守っているかを確認する必要があります。
アスベストが含まれている建材の取り扱いには特別な注意が必要であり、正しい方法で処理することが重要です。
また、アスベストに関する情報やリスクについて、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
アスベスト規制の改正とアスベスト含有率の制限
アスベストは健康被害のリスクがあるため、日本では2003年にアスベスト規制法が制定されました。
その後、2004年と2006年に規制法は改正され、アスベスト含有率の制限が定められました。
最終的には、製品のアスベスト含有率は0.1%を超えてはならなくなりました。
この規制の改正により、アスベストを使用した製品の流通が抑制され、より安全な環境が実現されました。