母になりたいと思った瞬間

私が妊娠したのは、25歳の時で、彼氏も同じ歳でした。
当時、調理師の仕事をしていて毎日忙しく立ちっぱなしの仕事で私生活も荒れていて、タバコも一日に一箱は吸っていたし、週末は記憶がなくなるほど飲むのは当たり前で、よく酔っ払って転んだりしてケガをして帰る事もよくありました。彼氏も同じような生活で彼の仕事は安定した公務員の仕事でしたがとてもストレスの感じる仕事のようでした。
検査薬の結果を待ってる間、これからどうしたらいいのかなど始めて自分の人生について真剣に考えたと思います。そして結果が妊娠の反応がありと出た時に、心臓が飛び出るかと思うぐらいの動悸がして『どうしようと』独り言をずっと言っていました。
彼に直接会って話すと彼はすぐに『そうか。結婚してくれますか?』と言ってくれました。予想してなかった答えにびっくりしたと同時にとても嬉しく、産まれて初めて幸せだと心からおもいました。そして両親に話すと意外とあっさり認めてくれて結婚することができました。これで母になっていいんだと思いました。
結婚式を含めあまりに知識がなくて、忙しい日々でしたが、おめでた婚ルームで調べました。
妊娠33週になった頃に急にお腹が痛み出し、いつもの張りだと思っていたら痛みが酷くなり痛みの感覚が短くなり、そのうち立つこともできなくなりました。そこでもしかしてこれって陣痛?と思い救急車を呼んで病院に到着しすぐに分娩室で普通分娩で出産しましたが、33週とまだ小さく、正産期にもはいってなく、赤ちゃんも未熟児だった為、抱くこともできずに赤ちゃんはそのまま保育器に連れていかれました。初産だったし、周りではこんな体験は聞いてなかったので、わからない事だらけで困惑しましたが、生後2日後初めて面会してチューブでだらけで呼吸器もつけている我が子にショクを受けましたが、それ以上に我が子のかわいさに涙しました。
そのあと順調に回復して3週間入院したあと無事退院する事ができました。6歳になった今では風邪もめったにひかないやんちゃばっかりしている元気な子供に成長して、妊娠から発覚して結婚しましたが、旦那もいいお父さんでいつも私にも優しく愛情深く結婚してこの人の子供を産めた事をとても幸せに思います。