私の夢は、一人前の繊維技術者になることです。繊維の世界に足を踏み入れて、まだ1週間です。先は、まだまだ長いです。もしかしたら、適性はないかもしれません。というよりも、数学と物理、化学が苦手だった私には適性がない可能性が高いかもしれません。
そんな私が、なぜ繊維の世界に足を踏み入れたかというと、今年78歳になる父親への弟子入りを決意したからです。しかしながら、案の定、織機を動かしてみても、かえって父親の仕事を増やしてしまう始末でした。それもそのはず、父親は織機を50年動かしているわけで、数日の私に動かせるわけもありません。「石の上にも三年」「桃栗三年、柿八年」という言葉があるように少なくとも三年は適性云々の話は置いておいて、精一杯父親の下で頑張ってみようと思います。なぜなら、今までの私の人生、一つの仕事に三年我慢できたことがなく、このままでは、どんな仕事でも継続することができないように思うからです。
また、何故私が父親に弟子入りをする決意をしたかというと、まず、今、仕事がないこと、持病である双極性障害の症状が安定してきたこと、毎日残業、土日もなく頑張る父親を少しでも助けたいと思ったこと、その三つが重なったからです。といっても、父親に弟子入りして、父親の労働時間が減ったかというと今のところ、まだその効果は見えず、当分は見えないかもしれませんが、なるべく早く、まずは父親の右腕になれるように頑張りたいです。